当クリニックの骨粗しょう症治療

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骨粗しょう症の治療について

治療の基本は薬物療法

骨粗しょう症の治療は基本的にお薬を使った治療(薬物療法)となります。
治療で使用するお薬には様々な種類がありますので、その方の骨の状態に合わせて選択・組み合わせて使用します。
現在、骨粗しょう症のお薬は破骨細胞を抑えるお薬だけでなく、骨芽細胞を増殖させてくれるものや、骨の材料となるカルシウムの吸収を促進してくれるものなど、多岐にわたります。
それらのうち、適切なものを選択・組み合わせるために、また治療薬による効果を正確に判定するためにも、精度の高い骨密度検査は重要となります。
標準的なお薬だけではまだまだ骨密度の低下が激しい場合、より効果の強いお薬への変更が必要になることがありますが、そうしたお薬の変更の根拠としても骨密度検査は重要です。

西宮市・夙川の藤本整形外科循環器内科クリニックでは、精度の高い骨密度検査のために、世界標準のX線骨密度測定装置を導入し、DEXA(デキサ)法による腰椎・大腿骨への骨密度検査を行っています。

わかりやすく治療効果をお伝えします

わかりやすく治療効果をお伝えします

骨粗しょう症の診断だけでなく、治療効果の判定のためにも骨密度検査は重要となります。
骨密度検査ではミネラル(骨塩)の濃度がわかりますが、患者様に細かな数値をお伝えしても効果のほどは実感しづらいと思います。
なので、骨密度検査ではYAM(若年成人平均値:22~44歳の骨密度平均値)というデータが測定でき、一番骨が硬かった時を100%とした場合、それと比べて今の骨密度は何%なのかがわかりますので、そのパーセンテージを青信号・黄信号・赤信号と信号に例えてわかりやすくお伝えしています。

骨粗しょう症の治療は続けることが大事

骨粗しょう症の治療は続けることが大事

骨粗しょう症の治療でネックとなるのが、その効果がなかなか実感できないことです。
「何の効果も感じられない」といって治療を途中でやめられる方もおられます。
治療へのモチベーションを維持することは難しいかもしれませんが、それでも継続すれば将来的な骨折の予防に繋がります。
これまでに骨粗しょう症で骨折されて、手術・リハビリと大変な思いをされた方をたくさん見てきました。
そうした方をお一人でも減らすために、治療継続の重要性を啓蒙することは整形外科医として大事な責務と考えています。
精度の高い骨密度検査の実施、それによる正確な治療効果の判定、そしてその効果をできるだけわかりやすくお伝えするなどして、患者様が前向きに治療に取り組める環境を整えます。

骨粗しょう症治療薬の種類

骨粗しょう症の治療薬は、大きく“骨吸収抑制薬”“骨形成促進薬”“骨代謝補助薬”の3タイプに分けられます。
また、最近では新しく“骨形成を促進し、かつ骨吸収を抑制するお薬”というものも登場しています。

精度の高い検査でお薬の選択・組み合わせ・タイミングを判断

精度の高い検査でお薬の選択・組み合わせ・タイミングを判断

骨粗しょう症の治療では、これらのお薬の組み合わせと投与期間、どのタイミングでお薬を変更するかが大事になります。
基本的にクリニックごとで使用するお薬に違いはありませんが、こうした選択・組み合わせ・タイミングは患者様お一人おひとりに応じて決定することになります。
例えば、最近新しく登場したイベニティ(骨形成を促進・骨吸収を抑制するお薬)の使用期間は1年限定で、フォルテオ(骨形成促進薬)も2年限定と使える期間が決まっているものがあります。
それだけに、これらのお薬をどのタイミングで使用するかは難しく、それを適切に判断するためにも精度の高い骨密度検査は重要となります。

治療薬の種類

骨吸収抑制薬

骨吸収を抑制して、骨密度の減少を抑えるために使用します。

ビスフォスフォネート製剤

破骨細胞に作用して、骨吸収を抑制することで骨密度を上昇させます。
経口薬や注射剤などがあります。

※外科的な歯科治療(インプラント手術など)を受けられる方は、事前に医師または歯科医師へお伝えください。低確率ではありますが、治療後に顎骨壊死を発症するリスクがあります

女性ホルモン製剤(エストロゲン)

不足している女性ホルモン(エストロゲン)を補うことで、骨吸収の抑制・骨形成の促進をはかります。

SERM(エストロゲン受容体作用薬)

エストロゲンと似た作用があり、骨吸収を抑制します。
女性ホルモン製剤(エストロゲン)と違い、骨以外の臓器(乳房や子宮など)には作用しません。

カルシトニン製剤

骨吸収を抑制する注射剤で、鎮痛作用もあるため、背中や腰での痛みに対しても使用します。

抗RANKL抗体薬

破骨細胞の形成・活発化に必要な物質(RANKL:ランクル)の作用を阻害することで、骨吸収を抑制します。
6ヶ月に1回注射(皮下注射)するお薬なので、継続しやすいというメリットがあります。

骨形成促進薬

骨形成を促進して、骨密度の上昇をはかるために使用します。

テリパラチド(フォルテオ)

副甲状腺ホルモンを投与することで骨形成を促進します。
効果が高く、骨密度の低下が著しい方やすでに骨折している方などに使用します。
クリニックで毎週注射するタイプと、毎日ご自身で注射(自己注射)していただくタイプがあります。

骨代謝補助薬

活性型ビタミンD製剤

カルシウムの吸収を良くすることで、骨代謝を補助します。

カルシウム製剤

骨の構成成分であるカルシウムを補給します。
通常、他の骨粗しょう症治療薬と併用して使われます。

骨形成を促進・骨吸収を抑制するお薬

抗スクレロスチン抗体製剤(イベニティ)

スクレロスチンという物質の作用を阻害することで、骨形成を促進するとともに、骨吸収を抑制します。
1ヶ月に1回、12ヶ月(1年間)継続します。

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